舌磨きをしない日は、舌の汚れがたまって口臭が出やすくなることがあります。ただし、1日しなかっただけで必ず口臭が発生するわけではありません。口臭は、舌の汚れの量だけでなく、唾液の減少、歯垢、歯周病、口の乾燥なども関係します。
舌磨きをしないと口臭が出やすくなる理由
舌の表面には細かな凹凸があり、食べかすや古い細胞、細菌などが付着します。これらが白色や黄白色の「舌苔(ぜったい)」となってたまると、細菌がにおいのもとになる物質を作り、口臭につながることがあります。
特に、起床直後や空腹時は唾液の量が少なくなりやすく、口の中の細菌が増えやすい時間帯です。そのため、舌磨きをしない日には、朝の口臭をいつもより強く感じる場合があります。
舌磨きを1日しなかっただけで必ず口臭が出る?
必ず出るとはいえません。舌苔が少なく、歯磨きやうがいができていて、唾液も十分に出ている場合は、1日舌磨きをしなくても口臭が気にならないことがあります。
一方で、次のような条件が重なると、舌磨きをしない日の口臭が出やすくなります。
- もともと舌苔が厚く付いている
- 口が乾燥しやすい
- 水分をあまり取っていない
- 睡眠中に口呼吸をしている
- 歯垢や歯石がたまっている
- 喫煙やにおいの強い食品の摂取がある
- 歯ぐきから出血する、腫れるなどの症状がある
つまり、口臭への影響は「舌磨きをしたかどうか」だけで決まるのではなく、舌の汚れの量や口の中の環境によって変わります。
舌磨きをするなら、1日1回を目安にやさしく行う
舌磨きは、毎食後に強くこする必要はありません。舌の汚れが気になる場合は、1日1回、朝の歯磨き前後などに、舌の奥から手前へやさしく清掃する方法が一般的です。
- 舌を前に出し、舌の表面を確認する。
- 舌ブラシや舌クリーナーを舌の奥に置く。
- 力を入れず、奥から手前へ軽く動かす。
- ブラシを水で洗い、舌苔が薄くなる程度で終える。
- 舌や器具を水ですすぐ。
舌の奥まで強くこすったり、何度も繰り返したりすると、舌を傷めるおそれがあります。出血や痛みがある場合は中止し、舌苔を完全になくそうとしないことが大切です。
舌磨きをしない日に口臭を抑える方法
舌磨きができない日でも、口の中を乾燥させないことや、歯垢を残さないことが口臭対策になります。
- 水や無糖の飲み物でこまめに水分を取る
- 歯ブラシで歯の表面と歯ぐきの境目を磨く
- 歯間ブラシやデンタルフロスで歯間の汚れを取る
- 食後に水ですすぐ
- 口呼吸をしている場合は、鼻呼吸を意識する
- 必要に応じて無糖ガムをかみ、唾液の分泌を促す
マウスウォッシュは一時的に口のにおいを抑えることがありますが、舌苔や歯垢そのものを取り除くものではありません。口臭が続く場合は、香りで隠すだけでなく、原因を確認する必要があります。
口臭が続くときは舌磨き以外の原因も確認する
舌磨きをしても口臭が続く場合は、舌苔だけが原因とは限りません。歯周病、むし歯、詰め物の周囲の汚れ、口腔乾燥などが関係している可能性があります。
次のような場合は、歯科医院で口の中を確認してもらうとよいでしょう。
- 舌磨きや歯磨きをしても口臭が長く続く
- 歯ぐきの腫れや出血がある
- 歯が痛む、冷たいものがしみる
- 口の中が常に乾いている
- 舌の痛み、ただれ、白い変化が続いている
舌磨きをしない日は口臭が出やすくなることがありますが、1日だけで必ず口臭が発生するわけではありません。舌は力を入れずに1日1回程度清掃し、口臭が続く場合は歯垢や歯周病、口の乾燥なども含めて確認しましょう。







