舌磨きは、やり方によっては口内炎の原因になることがあります。舌を強くこする、何度も磨く、傷や口内炎がある部分を続けて刺激すると、舌の粘膜が傷つき、痛みや炎症につながる可能性があります。
ただし、口内炎の原因は舌磨きだけとは限りません。傷、疲れやストレス、栄養状態、感染症など複数の原因が考えられるため、舌磨きの直後にできたからといって、必ず舌磨きが原因とは断定できません。
舌磨きで口内炎ができるのはなぜ?
舌の表面は傷つきやすい粘膜で覆われています。硬いブラシや舌クリーナーを強く押し当てると、表面に細かな傷ができ、そこに刺激が加わって炎症や痛みが起こることがあります。
特に、次のような磨き方は口内炎や舌の痛みにつながる可能性があります。
- 力を入れて何度もこする
- 硬い歯ブラシや傷んだ器具を使う
- 舌の奥まで無理に磨く
- 出血や痛みがある部分を磨き続ける
- 口内炎ができている場所を舌磨きで刺激する
舌磨きの後に舌がヒリヒリする、赤くなる、出血する場合は、汚れが十分に取れたサインではなく、刺激が強すぎる可能性があります。
口内炎ができたときは舌磨きを続けてよい?
口内炎や傷がある部分は、治るまで舌磨きでこすらないでください。舌全体に痛みがある場合も、いったん舌磨きを休み、痛みが落ち着いてから再開します。
歯磨きは通常どおり行って構いませんが、口内炎に歯ブラシを当てないようにします。刺激の強い洗口液や、痛みを我慢して使うケア用品は避けるとよいでしょう。
口内炎を防ぐ舌磨きの方法
舌磨きは、汚れを落とそうとして強くこするのではなく、表面を軽くなでる程度に行うことが大切です。
- 舌クリーナーまたは毛先の柔らかい歯ブラシを用意する
- 鏡を見ながら、舌の見える範囲に器具を軽く当てる
- 舌の奥から手前へ、力を入れずにゆっくり動かす
- 同じ場所を何度もこすらず、痛みや出血がないか確認する
- 使用後は器具を水で洗い、乾かして保管する
回数や強さに決まりを作って無理に続けるより、舌が痛くならない範囲で行うことを優先してください。舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌表面の付着物は、完全に取り除く必要はありません。
舌磨き以外に考えられる口内炎の原因
口内炎は、舌磨きをしていない場合にも発生します。たとえば、食事中に舌や頬の内側をかんだ、歯の尖った部分や入れ歯が当たっている、睡眠不足やストレスが続いているといった場合です。
また、口内炎を繰り返す場合には、口の中の環境だけでなく、全身の病気や栄養状態などが関係していることもあります。舌磨きを中止しても改善しない場合は、原因を舌磨きだけに絞らないことが重要です。
歯科や医療機関を受診したほうがよい目安
多くの口内炎は自然に改善しますが、次のような場合は歯科や医療機関に相談してください。
- 2週間以上たっても治らない
- 口内炎が大きい、または数が増えている
- 強い痛みで食事や水分がとれない
- 何度も同じ口内炎を繰り返す
- 出血、しこり、発熱などを伴う
- 舌磨きをやめても症状が続く
受診時は、口内炎ができた時期、舌磨きの頻度や使っている器具、痛みや出血の有無を伝えると、原因を確認する手がかりになります。
舌磨きは、強くこすると口内炎や舌の傷の原因になる可能性があります。口内炎がある間は患部を磨かず、治った後も柔らかい器具で軽く行いましょう。症状が長引く場合や繰り返す場合は、舌磨き以外の原因も考えて歯科などに相談してください。







